インプラント治療は十分なカウンセリング、綿密な検査による治療計画の立案、患者様に対する説明と同意があってはじめて行うことができます。
以下、当院における典型的なインプラント治療の流れをご説明いたします。
口腔内の軟組織、硬組織の疾患の診査。
インプラント術前診査のための歯型をとります。
また、インプラント治療を理解してもらうため概略的なインプラントのお話をさせていただきます。
全身疾患の有無を問診にてお伺いいたします。
問題になる点については主治医の先生に照会して確認させていただきます。
計測用ステントによるX線写真をとります。
歯ぐきの厚み、開口量の確認、周囲の歯の状態など必要な検査を行います。
必要であれば、CT撮影をお受けいただきます。このCTスキャンのデーターを専用のシュミレーションソフトで加工して、骨の詳しい厚みや、高さ、形状を調べます。
術前検査で得られた資料をもとに、診断結果を提示します。
そして、診断に基づく治療費と治療期間、手術に対するリスクなどを詳しくお話して、治療に対する合意を得られたら書面をもって契約します。
約1時間、お話だけの予約をお取りいただきます。
症例によって手術時間が異なります。約1時間から2時間くらいのあいだです。術中は麻酔が効いているのでほとんど痛みを感じません。
手術は1回法と2回法とがあり、当院では基本的に1回法での手術を選択しておりますが、患者様の骨の状態によって2回法を選択させていただく事がございます。
また、インプラント・ワンディ・トリートメントのように無歯顎の方に1日で固定式の歯を装着して噛めるようになる手術術式もございます。
術後のケアにはいります。手術後7日から14日の間に抜糸をします。
その後約2ヶ月から6ヶ月の間インプラントの生着を待ちます。
その間は数週間に一度の割合で経過をみていきます。
インプラント生着の確認後、インプラントの頭出しという簡単な2次オペを行います。
(1回法の場合は必ずしも必要ありません。)
歯型をとり約10日から14日後に上部構造が口の中に入り、その日から快適に、おいしく、食事ができるようになります。
メインテナンスはインプラントの寿命を維持するために、また他の歯を悪くしないためにも欠かせない処置です。
最初は上部構造を入れてから3ヶ月後に来院していただきます。
その後は6ヶ月毎の定期検診になります。
インプラント治療を長持ちさせるためには、メインテナンスが大切です。
やはり最も重要なのは、毎日の習慣付けされた歯磨きです。
一人一人の歯並びが違うように、正しい歯の磨き方も一人一人違います。
当院では、正しい歯磨きの指導を行っております。自分ではきれいに磨いているようでも、磨き残しから歯石が溜まり、そこから歯周病になりやすくなります。
毎日正しい歯磨きを行いましょう。
インプラントは人工歯のため、神経がありません。このため、何か問題が起こっても歯がグラグラ動いたり、歯茎が腫れるまで、自覚症状がありません。
しかし、こうなってしまってからではもう手遅れなのです。
治療終了後は、必ず定期健診を受けて下さい。
健診では、ブラッシングの方法などについて適切な指導を受け、インプラントや人工の歯の状態、噛み合わせを確認します。
また、歯科衛生士による歯のクリーニングも行い、健康で美しい歯を保ちます。